酬恩庵 一休寺
酬恩庵 一休寺の紅葉情報
2018年秋、紅葉の時期としては初の紅葉ライトアップが開催されます。これまで見ることがかなわなかった夜の紅葉観賞は、 厳かな禅寺の雰囲気を感じながら紅葉に包まれ、この秋の京都旅行を盛り上げる感動的な体験となるはずです。
秋の酬恩庵 一休寺。初めての紅葉ライトアップを開催。
2018年はJR東海 - そうだ 京都、行こう。- キャンペーン25周年を迎えます。
25周年を迎える秋の京都でおすすめするのは、京都府南部の京田辺市にたたずむ一休さん、ゆかりの酬恩庵 一休寺。厳かな禅寺の夜を趣きが深く、高尚で優美な灯りで演出するライトアップを、紅葉の時季としては初めて開催します。高雅な禅寺の雰囲気を感じていただくために、あえて薄灯りの演出でお楽しみいただきます。
11月10日(土)~ 12月2日(日)の期間中は宝物館にて、一休さんの頂相を含む3幅の掛け軸現物と一休さんゆかりの品を特別展示します。宝物殿も夜間公開しますので、一休禅師ゆかりの寺宝もじっくりとご覧ください。
一休さんで知られる一休宗純禅師が晩年過ごしたと伝わる 酬恩庵 一休寺は京都府南部・京田辺市(きょうたなべし)にある臨済宗大徳寺派の禅寺です。
総門をくぐると楓に包まれた石畳が続き、広い境内では本堂や開山堂に寄り添う紅葉がとても美しい。方丈の枯山水庭園など見どころがいっぱいです。
この秋は、京都市内の喧噪から離れ、ゆっくりと紅葉を楽しんでみませんか。
酬恩庵 一休寺の歴史
正応年間(1288 - 1293年)に大応国師・南浦紹明が禅の道場、妙勝寺として創建したのが酬恩庵 一休寺の前身です。
酬恩庵 一休寺の本堂は永享年間(1429~1441)に室町六代目将軍・足利義教(よしのり)の帰依により建てられました、方丈や庫裏、唐門、東司、鐘楼、浴室は加賀藩主前田利常により復興されています。いずれも重要文化財に指定されています。
その後、元弘年間(1331 - 1334年)に兵火にあって衰退していたのを、康正2年(1456年)に臨済宗の僧一休宗純が草庵を結んで再興し、その際、師恩にむくいる意味「宗祖の恩に報いる」という意味を込めてで「酬恩庵」と命名しました。今では一休寺の別名で知られています。
酬恩庵 一休寺の本堂は山城・大和地方の唐様建築の中で最も古い建造物とされ、ご本尊である釈迦如来坐像と文殊普賢菩薩像が安置されています。
方丈の中央、「室中の間」には一休禅師木像(重文)が安置されています。この像は、一休さんが亡くなる直前に高弟の墨済禅師に命じて作らせたものとのこと。
方丈では、襖絵も見逃せません。それぞれのお部屋にはまる襖絵は、江戸初期の画家・狩野探幽が49歳のときに手がけたものですが、 現在は複製になります。境内奥にある宝物殿で実物を見ることができます。
一休宗純は81歳で大徳寺住職となった時もここから通い、88歳で自寂されるまでの晩年、ここを居とされました。 苔におおわれ、しっとりと風情のある境内に本堂(重要文化財)方丈(重要文化財)庫裏(重要文化財)が立ち、方丈庭園と虎丘庵は名勝に指定されています。
酬恩庵 一休寺 紅葉の見どころ
総門をくぐると、まっすぐに伸びた石畳の参道、モミジのトンネルが待ち受けています。本堂や開山堂周辺の紅葉、方丈庭園の紅葉など多様な紅葉や彩りが楽しめます。
典型的な江戸時代の禅苑庭園、方丈庭園南庭では、きれいに敷き詰められた白砂と紅葉、また紅葉としっかりと手入れされた苔とのコントラストが美しい。
方丈庭園は南庭、東庭、北庭の3つで構成され、松花堂昭乗、佐川田喜六、石川丈山の合作と伝わり、江戸時代を代表する庭園として名勝指定されています。
南庭は皐月の刈り込みや大きな蘇鉄が植わり、手前には白砂が敷き詰められた江戸時代の典型的な禅苑庭園。東庭はたくさんの庭石を十六羅漢に見立て、北庭は大小さまざまな石組みを配して枯滝落水を表現した、迫力ある蓬莱庭園です。それぞれ全く趣が異なりますので、その違いにも着目しながらじっくりと鑑賞してみてくださいね。
酬恩庵 一休寺
- 拝観時間
- 9:00~17:00、宝物殿9:30~16:30
- 拝観料
- 大人500円、小人250円
- 電話
- 0774-62-0193
- アクセス
- 近鉄京都線「新田辺駅」乗換、京阪バス「一休寺」バス停から徒歩約5分
- 例年の見ごろ
- 11月中旬~下旬
- 所在地
- 京都府京田辺市薪里ノ内102