南禅寺南禅院

南禅寺南禅院なんぜんじなんぜんいん

 

南禅寺 南禅院庭園のご案内

南禅院南禅寺の発祥地で、南禅寺の別院です。夢窓疎石むそう そせきが作庭したと伝わる池泉回遊式庭園は京都でも数少ない鎌倉時代の代表的な庭園です。国の史跡および名勝に指定されている。奈良の竜田のカエデを移植したといわれ、鮮やかな紅葉が見られます。

 

南禅院庭園は、東山三十六峰のひとつ南禅寺山を借景とし、周囲を深い樹林で包まれています。池泉回遊式庭園は鎌倉開山当時のおもかげを残した京都でも数少ない鎌倉時代の代表的な庭園で、京都の三名勝史跡庭園に指定されています。周囲を深い樹林で包まれ、山が迫り来る佇まいを生かして、視界を遮らない自然な形に作られており、その周りの紅葉が池に映え、美しい景色が広がります。

庭の中心となる上池・下池の周りには、こんもりとした苔の姿。建物・モミジ・池・苔のバランスの妙に注目しながら鑑賞したいお庭です。

今は美しく苔むしていますが、『都林泉名勝図絵』によると、かつては白砂の庭でした。

向かって左の奥に滝口の石組みが組まれ、上池は曹源池と呼ばれ竜の形に作られ中央に蓬莱島があり、下池には心字島が設けられています。記録によれば築庭当初には、吉野の桜、難波の葦、竜田の楓等が移植され、井手の蛙も放たれたと記されています。心静かに鑑賞する庭園です。

 

由緒・歴史

亀山天皇は、正応2年(1289)離宮で出家して法皇となられ、離宮を寄進して禅寺とし大明国師を開山とされました。

南禅院は離宮の遺跡であり、南禅寺発祥の地でです。禅宗寺院の住持や長老の居室である方丈は、南禅院方丈は、元禄16年(1703)徳川綱吉の母、桂昌院の寄進によって再建され、総桧の入母屋造こけら葺きです。

内陣中央には亀山法皇御木造(重文)が安置され、襖絵は狩野養朴とその子如川隋川の筆になる水墨画です。庭園の東南隅には亀山法皇のご遺言により御分骨を埋葬した御廟があります。

 

見どころ

周囲を深い樹林で包まれた幽玄閑寂の趣は格別です。奈良の竜田のカエデを移植したといわれ、鮮やかな紅葉が見られます。流れ落ちる滝の音に癒やされながら、ゆったりと観賞できます。方丈前の庭園に広がる真っ赤な紅葉も見事です。

ここは天授庵や南禅寺境内と比べて紅葉が遅いです。

 

例年の見頃 : 11月中旬~下旬

 

住所 京都市左京区南禅寺福地町86
電話 075-771-0365南禅寺
拝観時間 3~11月8:40~17:00(受付終了16:40)
12~2月8:40~16:30(受付終了16:10)
拝観料 300円
アクセス 市バス「南禅寺永観堂道」下車徒歩約10分、地下鉄東西線蹴上駅」下車徒歩約10分
ライトアップ 11月15日〜30日