南禅寺天授庵

南禅寺天授庵なんぜんじてんじゅあん

南禅寺塔頭の天授庵には、広大な敷地内に枯山水庭園と池泉回遊式庭園ふたつの庭園があります。色鮮やかな紅葉が白砂と緑の苔に映え、趣ある紅葉を楽しむことができるのが魅力です。ライトアップも行われ、荘厳な雰囲気のなか、幻想的に彩られた紅葉が楽しめます。

 

天授庵てんじゅあん南禅寺塔頭のひとつ、南禅寺を開山した大明国師だいみょうこくし無関普門むかんふもんの開山塔です。

門をくぐると、柿皮葺屋根の建物の書院を通して奥に紅葉が見え、思わず足を止めてしまう美しさ。敷石や苔との色のコントラストも芸術的です。

天授庵てんじゅあんの庭園は、方丈前庭(東庭)と書院南庭の二つに分けられます。

方丈前庭は白砂の庭を苔に縁取られた菱形の畳石が横切る枯山水庭園。

書院南庭は杉や楓が鬱蒼と茂る池泉回遊式庭園で、明治時代に改修されているが南北朝時代の面影を残しています。

 

由緒・歴史

天授庵てんじゅあんは1339年(暦応2年・延元4年)北朝初代・光厳天皇こうごんてんのうの勅許により南禅寺第15世、虎関師錬こかんしれん南禅寺開山無関普門(大明国師)の塔所として建立された塔頭です。

その後、何人もの僧に天授庵は受け継がれていきましたが応仁の乱で庵が焼け落ち、100年近く再建がかなわなかったと伝えられています。

江戸幕府開府の前年、慶長7年(1602年)に天授庵てんじゅあん細川幽斎により、細川家の菩提寺として再興されました。現在、天授庵には細川家歴代の位牌所などもあり、細川家に縁のある方が参拝に訪れています。

 

天授庵は例年11月中旬頃から下旬頃に見ごろを迎える紅葉の名所です。紅葉が見ごろを迎える時期にもみじ苑のライトアップを行っています。荘厳な雰囲気のなか、幻想的に彩られた紅葉が楽しめるでしょう。

本堂の前庭は枯山水庭園で枯山水の庭園をモミジが色鮮やかに彩り、池泉回遊式庭園とともに見どころとなっています。

枯山水と池泉の2つの庭を楽しめる元穴場スポット

白砂と緑の苔に映える色鮮やかな紅葉

枯山水庭園(方丈前庭)淵黙庭えんもくていとも言われ、白砂の中に苔に縁取られた菱形の敷石が配された鉤型鱗敷かぎがたうろこじきになっています。紅葉と枯山水庭園の白砂とのコントラストが素晴らしいと言われています。

水面に映し出される紅葉が広がり趣の違う書院南庭の池泉回遊式庭園

池泉回遊式庭園(書院南庭)は南北朝時代に作庭され、明治時代などに度々改修されたと言われています。池泉回遊式庭園は澄心庭ちょうしんていとも言われ、2つの池の周りには杉やカエデが植えられ、池の中には飛び石・木の橋が配され、鯉などが生息しています。

書院南庭・池泉回遊式庭園の池周辺でも紅葉が見れ、池(東池・西池)の水鏡には紅葉が映し出されます。

ちなみに、南禅寺三門から天授庵庭園を見下ろすことが出来る。天授庵周辺には、南禅寺別院の南禅院や京都屈指の紅葉の名所永観堂があります。南禅寺から世界遺産銀閣寺まで歩く南禅寺銀閣寺コースがオススメです。

 

ライトアップも行われるので、昼と夜、異なった景色を味わってみましょう。

11月15日(木)から30日(金)まではライトアップも行われ、荘厳な雰囲気のなか、幻想的に彩られた紅葉が楽しめる。

 

 

天授庵の紅葉のライトアップ

天授庵では、秋のライトアップが行われます。
開催期間は、11月15日から11月30日まで。

夜間拝観料金は、600円。
夜間拝観時間は、17時30分から20時45分となっています。

ライトアップ

【場所】天授庵
【日程】1115日(木)~30日(金)
【時間】17:30~21:00
(*20:45受付終了)
【拝観料】大人:600円、高校生:500円、小中学生:400円

紅葉見頃の時期:11月中旬~11月下旬

京都気象台のかえでの紅葉(大部分が赤く色づく)は平年11月20日南禅寺も同じ頃です。

 

住所 京都市左京区南禅寺福地町86-8
電話 075-771-0744
拝観時間

拝観時間9:00~16:30。

ライトアップ11月15日(木)~30日(金)17:30~20:45

拝観料

拝観料 大人(大学生以上)500円、高校生400円、小中学生300円。

ライトアップ 大人(大学生以上)600円、高校生500円、小中学生400円

アクセス 市バス「南禅寺永観堂道」下車徒歩約10分、地下鉄東西線蹴上駅」下車徒歩約10分
ライトアップ 11月15日〜30日

 南禅寺の紅葉は、南禅院や天授庵が拝観料が必要。境内は、無料で見る事が出来ますよ。

営業時間:8:40分~16:40分(17:00閉門) 12月~2月は16:10まで(16:30閉門)

年末(12/28日~31日)は一般の拝観をお断り